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スリル満タン。

スリル。

人はソレを求めてしまう性質があると言う。

自分の「いのち」を敢えて危機にさらすことで脳内から神経伝達物質のドーパミンが放出され、危機のただ中で「生きている実感」を得て、ある種の興奮状態を味わう。

原始、狩猟などで「いのち」をかけて「いのち」を獲得してきた男性は、危機に際して怯まず乗り切るために、興奮剤としてドーパミンの放出量が女性よりも多いときく。

ジェットコースター好きや、バンジージャンプ好きは女性にもいるが、死ぬかもしれない危険なスポーツにのめり込んだりするのは確かに男性が多いかもしれない。

さてそこで、だ。
ジェットコースターは大嫌い、バンジージャンプなんてもってのほか、ドーパミン受容体、敏感につきビビりで乙女なアタクシにとって、目下死ぬかもしれない危険なこと。
それは、



給油。



スリルとサスペンス、給油。



車に乗り始めて来月には1年を迎えちゃいそう且つ貧乏なアタクシにとって、給油と言えばセルフしか選択肢はない。

初めての時は恐ろしすぎて「静電気除去シート」を両手で触り、これでは一周して電気が戻ってきているのでは?!と片手ずつ何回も触っていたあの頃。

自動感知で止まることも知らず、耳をそばだて音を頼りに耳分量でビクビクしていたあの頃。ガチンッ!!!と止まったことが感知システムの正常な作動とわからず、スワ詰まったッ!と故障を疑ったあの頃。

精算機が別にあるとは知らず、レシートを握りしめ、怖いから叩くわけにもいかぬ案内機を前に、金を返せと半泣きで絞り出すように叫んだあの頃。

これで閉まったのか確証の持てないガソリンタンクのキャップをガチガチガチガチ回しまくっても不安は拭い去れず、対岸で給油している人をカンニングに走ったあの頃。

そんなことが走馬灯のようによぎる、毎度。

ええ、毎度。

こんなブログを読んでしまうくらいアタシに近しいアナタを恐怖のズンドコに叩き落とし、肝とという肝を摂氏マイナスどこまででも冷やしまくる戦慄の告白をサラリと致しますと、実はここんところ片道2時間、往復4時間の距離なら、高速だって乗っちゃったりしているアタクシ。

軽ならリッターあたり30kmが珍しくなくなっている昨今において、我がお古のアウトバック氏は私の素晴らしい運転技術のせいもあってか、どんなに頑張っても最大9.1km/L までしか叩きだせない高燃費。

おのずと増える死ぬかもしれない危険な給油の機会。

握る汗。安心の漏電システム。

さまざまな恐怖を乗り越え、最近ではガチンッ!と自動停止した後もジョ、ジョロ…、ジョ、ジョロ…と、ギリギリまで満タンを狙うスリルに後頭部がしびれる快感、イイ匂い、ガソリン。

精算機でおつりを得て、ドーパミンの作用か今や世界一かっこいいつもりでサッソウと乗り込む運転席、最後の試練。


…エンジンキー、回した瞬間に…爆発すんじゃねーか…疑惑…





「南無三ッッッ!!!!!」…ブルルンッ!

ッヒャッハーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!
カコイイ!!カコイイヨ、ワタシッ!スゴイヨ、デキタヨーーーーーーーーーーーーッ!!

カタコトで己を称賛しまくりながら意気揚々と、鼻高々と、セルフのスタンドを凱旋出発するのであった。



ところで、最後に残るサスペンスは、ガソリンを満タンにすると、メーターが全然減っていかず、減り始めると、あれよあれよと減るラスト・ミステリー。



初めての満タンの時は、乗車の度に、まだ減ってない…、まだ減っていかない…と、黒ひげ危機一髪並みに怯え果て、ついには「ハタッ!」と、レギュラーじゃなくてさてはハイオクを間違えてブッ込んだんじゃねーか説までが浮上し、真剣に悩むという可哀そうな私なのじゃった。



<後日談>
※ 今日教えてもらった大切な事。ハイオク、ブッ込んでもいいんだってよ、奥さんッ!その方が燃費が良くなる説まで聴き、ひとつ肩の荷が下りた気分。これで「レレレ、レギュラー、レギュラー、うん、レギュラー」とか確認しなくても良くなった。軽自動車の人が、軽だから軽油をブッ込んで、車壊したという衝撃の話も聴けて、上には上がいるが、下には下がいる…と、ほっこりしたのは言うまでもない。