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それは暗ぼったい三河ん山で…(続報:殺しのライセンス)

殺しのライセンス」からの「ヤダ、スゴい…私、走ってるッ!!」からの、実録:キチガイに刃物a.k.aワタクシに車 物語です。


その日、三河の夜の山道は一日中降り続いた雨でより暗さを増し、己がヘッドライトの範囲以外は漆黒の闇の中。

そのオンナ、車に乗り始めてから、初めての遠出だった。
片道1時間ちょい、行きはよいよい帰りはおそがい。

怖さから大声で歌いたいが、ノリで入れた洋楽の歌詞がわからない。
CDチェンジしようものならそのまま谷底へダイブするので、気に入らなくてもわからなくてもとりあえず歌うしかないんだぜヘイヘイフ〜ン♪

出発前におウチまでの道をブッ込んだのだが、最初のひとこと「ウンキロメートル先、一般道ヲ道ナリデス。」を最後に沈黙のナビゲーションシステム。

行きは朝だった。そのせいか来た気がまったくしないはじめましてな山道を、ただただ…登る。…登っている。それはもうずっと、ヘアピンカーブをぎくしゃくと上へ上へと向かうアタクシ。

町へ帰るのだ、登る…ってちょっと…。
10人いるマインドの9人が「絶対違うと思います!」の札を上げているのに、たった1人が現首相並の暴走を展開し登り続けている。だって!! 路肩ないし!脇道ないし!Uターンできる幅ないし!! バックで今来たヘアピンを戻るなんて芸当できるはずないからねワタシにッッ!!!!

ッッハッ!…こ、これが政治家心理か!と新たな気づきの手ごたえを無理やり感じてみるものの、怖すぎて止まるに止まれず行くに行けない、にっちもサッチモ、What a Wonderful World…。


と、後ろからピカと何かが光った。誰かが登ってくる!!!!


よかたーーーーーーーーッ!!!!!ココ道だたYOーーーーーーーーーッ!!!助けてくださーーーーーーーーーーーいッ!!!!

しかし、後続の軽自動車はあっという間にぴたりと後ろにくっつき、オラオラと煽る。あの…えっともっと優しく…。。えっと。。。
なんかライトが近すぎてやだなぁ〜怖いな〜って、変だなぁ〜怖いな〜って、バックミラーを見てたら、目の前にガードレールがギャーースッッ!!!!

ついに軽はイラッとしたハンドルさばきで狼狽極まる先行車を追い抜き、先に確信があるのかためらわずにドンドン行く。

待つてッ!!!待つてくださいッ!!!
置いていかれたら終わる恐怖から恐ろしいテクを見せる私のコーナリングをとくとご覧くださいッ!!


最終コーナーを周ると、軽はぽつんと2軒だけ見える民家の軒先に止まっていた。


つーか、頂上だし。

人んちだし。

もう道ねーし。


軽から降りたおばさんの全力の不審といぶかしみを一身に浴びながら、怖さからズンドコに洋楽をがなり立てている車から転がり出ての一言。


「あのッ!アノッ!豊橋ってどっちですかッッッ!!!」

「えッ!?…アンタ、バカだねぇ〜!ぜんっぜん違うわよッ!」

「…でぇーすぅーよぉーねぇーッ!(泣)」


おばさんは渾身のストーキングでついてきた私の哀れ過ぐる事情を察すると警戒を解き、とにかくここに頭を突っ込んで、おしりをこの坂に乗り上げて、方向転換しなさいと親切にご指示下さるのはいいですけど、ギアをバックに入れているのに頭からどんどん落ちていくんですけどーーーー!!!無理ーーーーーッ!!!!

サイドを引きちぎるほどに引き、車中からかぶりを振る号泣の面持ちの私。困るおばさん。出てくるもう一軒の家族。

おばあちゃん「どうしただん?」

おばちゃん「この人、豊橋に行こうとして…(失笑)」

おかあさん「え!?ちょ…(驚愕)」

おじいさん「なにやっとるだん?」

おばあちゃん「迷っただって、この人(笑い)」

小学生らしき女の子「…(苦笑)」

おとうさん「…とりあえず、変わりましょうか??」

私「ああああああありがとうッッありがとうございますッッッ!!」ぶゎわッ


乗り込もうとしたおとうさんが、私の面舵一杯すりきり満杯にハンドルに近づけている座席に阻まれつつも乗り込み、ぶぅ〜んとご自宅のスペースに乗り上げ、きゅっと頭を谷に向けて下さった。

その場でハタ織り始めそうな勢いで全員に謝り倒し、お騒がせしましたと車に乗りこむと「もう来るんじゃないよ」と皆様優しく見送って(リリース)下さいました。

いや〜ッ、神様仏様皆様ッ、アタシッてば生かされてるぅうッ☆有難うッ!有難うッッ!!また来週も観てくださいネッ!

いつか山頂の2軒家にダッシュボードとバックウィンドウの両面に初心者マークという翼を貼り付けたバカが手織りのナニカを持参しますからしばらくのぞかないでくださっぴんぱらりの、ぷう。