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ウェイキング・ライフ

原題:Waking Life
監督:リチャード・リンクレイター
主演:イーサン・ホーク



Which is the most universal human characteristic, fear or laziness?
大型台風が去ったら、ようやく出てきたセミが一発で風邪引くんじゃないかってくらい涼しい毎日。
非生産的な生活態度に痺れと堪忍袋の緒がブチ切れた親に、実家をタタッ出されたニートとしては大変ありがたい気候ではあります。

腹いせにお中元を盗めるだけ盗んできたので更にゴロゴロを決め込む予定の我が家の呪い、アタクシです。

さて中国、埋めてますね。行方不明の遺体ごと、車両を。
事故のごまかし方の荒さが流石としかいいようがないのだけど、じわじわ国民を被爆させながら色々隠蔽を続ける我が日本国もやってること大して変わんないなって思います。

あー、で、この映画。一応アニメになるのでしょうか。
劇場で観たら間違いなく開始10分で悪酔いしそうな揺らいだ荒い、時に抽象画みたいになる、本当に寝ながら観てる夢みたいな映像。

主人公に名前はなく、登場人物全てに名前はなく、主軸は1人の青年がとにかくひたすら人に会って会って、出会った人たちのものの見方や考え方や研究していることを一方的に語られるだけ語られつつ、突拍子も無く、誰かの独り言であったり、カップルの会話だったり、飲み屋の親父同士の会話だったりが挟まれる。

冒頭からどうやらこれは青年の観ている夢だと気づき、青年は起きても起きても起きられない夢に囚われていることがわかる。

どこかでその青年が「一方的に語られる人々の言葉は、自分の中にあったものではない」みたいなことをいう。

私にもそういう夢を見ることがある。

絶対自分が得た知識じゃないような、というか、私という人間では考え付かないようなことを夢の中で聞いて「へーーー」「ほーーー」と関心する、というような夢。因みに今朝は智恵子抄の高村光太郎が主人公のドラマ「新説:高村光太郎」というよくわからない話を観ていて大変感動したのだけど、私は智恵子抄をきちんと読んでいない。だけど、そのドラマの起承転結に感動するのです。

この青年が一方的に語られる沢山の話は、あの手の夢の曖昧さを持ちながら、当然映画だから私が見る夢みたいなふにゃふにゃなものではなく骨のある知識が詰まっていて「へーーー」「ほーーー」と関心する。

かなり哲学的な映画で、無職、でなくとも閑のある人はどっぷり観ると余所へ連れてかれそうになる素敵な一本であります。

先に書いた英語の一文は、プラトンやニーチェなど素晴らしい人間がなぜこうも少ないのか、なぜ人間は進歩しているようで英知から程遠い行為をし続けるのかを嘆いている、とあるバーで青年が出会ったおっさんの言葉で、人の真の可能性を妨げる壁の答えはこの中にある、と言っての一言。

Which is the most universal human characteristic, fear or laziness?

字幕には「人間のもっとも普遍的な本質は、恐れか、怠惰か」とあった。

今の世の中や自分の状況を深く考えようとすると怖くなり、行動を起こすことは大変面倒くさい。

考えちゃうなー、ニート、考えちゃうなー、な一本ですどうぞお時間ある時是非ご覧になってみてください。